2007年2月セミナー&講演会報告
主  催
社団法人全国外国語教育振興協会
〒160-0003 東京都新宿区本塩町12−107
日  時 平成19年2月23日(金) 16:00〜20:00
会  場
弘済会館
〒182-0083 東京都千代田麹町5−1
最寄り駅:JR線、地下鉄丸ノ内、南北線 四谷駅
http://www.kousaikai.or.jp/hall/mapicon
ALT派遣業務研究会報告
若林先生 ハート英会話(水戸市)の若林先生に「ALT派遣業務の現状」についてお話いただきました。JETプログラムによる外国人講師招聘から民間の語学スクールへ委託する地方自治体が増えているという現状を踏まえ、例えば「質のよいALTの育成、ALTを有効活用する能力をもった日本人講師の育成」「ALTを採用したことにより、子どもたちの英語運用能力がどれくらい進歩したか、進捗状況を評価する仕事」など、今後様々な形で全外協がお手伝いできるのではないか、というご提案をいただきました。
フィンランドの英語教育事情について
上川先生 上川イングリッシュスクール(鹿児島)の上川先生がフィンランドの国民性、教育事情についてお話してくださいました。先生は5歳の頃から「サンタクロースに会いたい!」という純粋な夢をもっておられ、上川イングリッシュスクール開校30周年を迎えた平成18年(2006年)、念願の夢をかなえるために、ヘルシンキ経由でサンタクロースの里「Rovaniemi」(ロバニエミ)を訪問されました。
上川先生02 フィンランドでは、小学校3年生から英語教育、6年生からドイツ語教育を行うそうです。
 始業や終業を告げるチャイムはなく、トライアングルが合図。おちこぼれを作らない、徹底的なフォロー。二人担任体制、音楽などを利用した情緒教育。先生という職業の地位が極めて高く、憧れの職業である、というフィンランドらしく、教育のきめ細かさがうかがえます。パソコンは国民ひとりに1台、さすがIT先進国です。そして、キャンドルとコーヒーの消費は世界一。実はフィンランド人は近隣強国からたびたび侵略され、コミュニケーションがあまり得意ではないそうです。その国民性を克服するための手段として、「コーヒーを飲みながら、心が癒されるローソクの光のもとで、自分の意見を述べる=語りあう文化=が生まれた」とのこと、森とサウナとITとサンタクロースとムーミンの国「フィンランド」に興味をもつきっかけとなる、とても素敵なお話でした。
清泉女子大学大杉正明先生「英会話の礼儀作法」
講演中の大杉先生 「Thank God it's Friday・・・にもかかわらず、みなさん、お集まりくださってありがとうございます」午後6時、大杉先生のご登場です。
 今回のご講演の軸は「会話のPoliteness」。英語によるコミュニケーションのアプローチのひとつの方法として、日本人が比較的得意とされる「わきまえ方式」と日本人が苦手とされる「はたらきかけ方式」をとりあげ、できるだけ相手に配慮しながら、なおかつ自分のパーソナリティと衝突しない形で、両方式をうまく使っていくことを提唱されました。先生はいつもこの方法を意識して、外国語と外国文化とつきあってこられたそうです。私たちにとっては、なかなか難しい、大きなテーマだと思いますが、それぞれの文化のしきたりを尊重しながら、長い年月をかけて学んでいってください、という先生のアドバイスに「勇気」づけられた方もたくさんいらっしゃると思います。
講演会場風景大杉先生のサイン会
 先生のご体験によりますと、日本語では、なんとなく恥ずかしい「はたらきかけ方式」(具体的には、相手が身につけているものを褒める、など)も英語では案外自然にできるのではないか、とのことでした。伝えたいことが通じるジェスチャーと通じないジェスチャー、不快な音(そばの食べ方、スパゲッティの食べ方)、身体的接触(ハッグ、握手など親愛・敬愛の情の表し方)、アイコンタクト(目を見て話すことの意味)、呼びかけ(相手の存在の認知)、婉曲表現(直接的な言い方を避ける)、性差表現(社会的な性別を明示しない表現-Gender free)の7項目について、日本語表現と英語表現を比較しながら、具体例をあげて考える場を与えてくださいました。
 先生の「告白!アメリカ式ハッグ19歳の初体験」では、会場が爆笑の渦に包まれました。(このお話は今後どこかで披露される可能性があるため詳細説明は控えさせていただきます!)
 大杉先生より「大変心地よい良い雰囲気のお客様に囲まれてお話をさせていただき心から感謝します」とのコメントをいただきましたので、この場をお借りして皆様にご報告いたします。英語教育への強い情熱、一貫して変わらない学ぶ心、謙虚なご姿勢が絶大な人気を誇る大杉先生の原動力だと実感いたしました。
★ セミナーを終えて ★
 ご講演の先生方、参加してくださった皆様、ご多忙のところ、本当にありがとうございました。全外協では「知らないことを知る喜び・学ぶ喜び」を皆様に実感していただけますよう、さまざまなセミナーを企画してまいりたいと思いますので、今後とも応援をよろしくお願いいたします。藤
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