台湾(台北市)視察研修報告
実施日: 2019年11月10日(日)~11月12日(火)
★ 台湾基本情報 ★
■ 国 名:中華民国
■ 首 都:台 北
■ 時 差:−1時間
■ 通 貨:NT$(1元)3.7円
■ 人 口:約 2,359万人
■ 宗 教:道教、キリスト教、仏教
■ 公用語:中国語、台湾語
■ 教 育:国民小学6年、国民中学3年、高等中学3年、大学4年。
義務教育は小学・中学の9年制
※外務省基礎データより引用
★行 程
道爾敦幼稚園【DALTON】
dalton_01.jpg 台北市の高級住宅街に位置する私立の認可幼稚園。2歳~6歳まで約50名の園児が通っています。
 グループ学習で協調性を養い、野外活動を通して自然と親しむことを基本理念とし、お菓子作りや色々な職業を体験する「ごっこ遊び」を通して、楽しく英語が身に付くよう工夫されています。英語講師は5名(米国、カナダ国籍)、経歴と経験を重視して採用し週に一度ミーティングを開いて園児たちのケアを徹底しています。
dalton_02.jpg 宿題は出さず復習に重点をおき、テキストは Our World の1~3を使用、中でもナショナルジオグラフィックの生き生きとした動物の写真は園児たちの関心が高いそうです。7:30の朝食から始まり、午前授業、ランチ、アフタヌーンティー、17:00~午後授業と、園児にしては相当ハードなスケジュールで驚きました。
台湾大学 文学院 日本語学科
daigaku_entrance.jpg 日本統治時代の1928年、日本の第7番目の帝国大学として設立され、超難関のマンモス校として有名です。広大なキャンパスを学生たちが颯爽と「自転車」で移動する様子が印象的でした。日本語学科の学生は一学年約60名、学習動機の一番はやはり「アニメや漫画」のようです。文学研究や日本語教師、日本企業への就職を目指す学生は全体の2割くらいとのことで、大学院へ進む学生も多く「研究型大学」と言われる所以です。勉強することに長けており、2年生か3年生で自主的に日本語能力試験を受け、ほとんどの学生が「N1」に合格するそうです。見学した二年生の授業内容は、日本人でも説明がややこしい「自動詞と他動詞の使い分け」についてでしたが、グループ毎の例文発表の日本語もゆっくりとはいえ丁寧かつほぼ正確、すらすらと黒板に日本語を書く様子を拝見して「なるほど」と納得しました。
佳音(JOY) 牯嶺校
daigaku_entrance.jpg 台湾国内に240校、中国に250校、東京に1校を展開する子ども向け語学スクールの大手校です。中世記念堂からほど近く企業や銀行が多く集まるエリアに立地しており、訪問時間(午後4時頃)には子ども達が続々と集まってきました。
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 Pre-School Class、Elementary Class、Intermediate Class、Advanced Class、試験対策クラスがあり、訪問当日は小学生クラスを見学しました。クラスサイズは10名以内、子ども達は、テンポよく授業を進める講師に素早く反応し、教室前方の大型タッチパネルを使ったゲームでは生徒さんが競って回答をタッチ、楽しんで英語を学んでいました。
joy_2020calender.jpg JOYさんは講師トレーニングと出版部門にも非常に力を入れており、特に中学生向けテキストは全国の50%の中学校で採用されているとのこと。また雑誌シリーズ「Joy to the World」も人気で動物や自然等、身の回りのことを題材とし、子ども達が興味を持って楽しく英語を学ぶことができるよう工夫されています。
私立靜心小学校
daigaku_entrance.jpg 臺北市私立靜心高級中小學(Chingshin Elementary & Middle School)の小学校部門を見学しました。創立者が1951年にPre-School と幼稚園を立ち上げてから69年、今ではバイリンガルプログラムに加えてSTEAM教育も取り入れ、台湾国内の英語教育をけん引する教育機関です。
daigaku_entrance.jpg レギュラーコースとイマージョンコースがあり、イマージョンコースは幼稚園から高校まで12年間、マンダリンと英語で4技能の能力向上を目指し、Campridge ExamやNational Exam G9 などハイレベルなテストで進捗度を測ります。生徒の自主性と創造性を尊重し、さらに課外活動の様々な体験を通して、グローバルコミュニティに必要な知識と英語力が身につくカリキュラムとなっています。校内ですれ違う子ども達は元気いっぱい、みな笑顔で挨拶してくれました。各教室のガイド役はこの日のためにオーディションを受けて選ばれた数名の生徒さんが担当してくれました。9月にはシニアハイスクールを開校、さらなる躍進が期待されるスクールです。
その他
 スケジュールの都合上訪問できなかった下記3校のオーナーの方と懇談会を実施、情報交換を行いました。
L labs http://jp.myet.com/MyETWeb/SubPage.aspx?fn=AboutLLabs.htm
空中英語 http://m.studioclassroom.com/
Caves Educational Training Co., Ltd. https://www.cet-taiwan.com/

研修を終えて
ryuzan_templ.jpg 日本同様、台湾の英語教育熱はかなり高く、子ども達の将来を考えて出来るだけ多くよい教育の機会を与えたい、と思う親心は日本と同じです。ちなみに台湾の民間外国語スクールは Ministry of Education Republic of China(日本の文部科学省にあたる機関)の許認可制ですが、認可基準は「建物の安全性のみ」とのことで、今後認可基準のハードルがあがる可能性もあるようです。
dianshuilou_lunch.jpg 今回の研修ではすべての訪問先で熱烈な歓迎を受け、またそれぞれのスクールの教育方針やカリキュラムの説明を聞き、英語や日本語教育に対する並々ならぬ熱意を感じました。
 日本の英語教育はアジア諸国の中では途上ですが、日本の民間外国語スクールも、子ども達の未来のために創意工夫を凝らし、国際社会で通用する英語教育に取り組んでおり、目指すところは同じです。言語というツールを使って、台湾と日本の文化・経済交流がさらに深まることを願いつつ帰路につきました。最後になりますが、この研修に関わったすべての皆様に心より感謝申し上げます。非常感谢你
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